歯周病で歯を失わせないために
歯周病とは
歯周病は治らないと諦めていませんか?きちんとした治療を行えば、歯周病は改善していきます。
歯周病の原因はプラーク(歯垢)です。
プラークは、歯の表面に集まる目には見えない細菌からできているネバネバとした薄い膜です。プラークは次第に堅くなって歯石となります。これが感染を招き、次第に歯の周囲にポケット(歯と歯肉の隙間)ができ、歯を支持している組織(歯肉や歯槽骨等)を破壊していくのが歯周病です。
歯周病は本人に自覚がないままに進行するという病気でもある為、当院では歯周病が進行していると思われる患者様には十分に歯周病に関する説明を行ない、治療の必要性をお話しております。
当院の歯周病治療
歯周病の治療には、患者さんそれぞれにあった計画的な治療が必要となります。
歯周治療を希望して来院される患者さんの多くの場合は、歯周病の何らかの症状がすでに現れており、かなり病状が進行しているケースが多く、治療に要する期間も長くなります。治療は早く終わるにこした事はありませんが、じっくりと腰を据えて治療を受ける心構えを持つ事が最も重要です。
- 01プラークコントロール
歯周ポケット(6点法)及び位相差顕微鏡(細菌)検査の結果などを元に、歯の表面のプラーク(歯垢)の除去を行う。 - 02バイオフィルムの除去
口腔内に存在する微生物が凝集し、歯面に付着した状態がバイオフィルム(浴槽に付着する湯垢のようなもの)。このバイオフィルムを超音波やブラシ(回転式)と専用のパウダーを用いて除去する。 - 03プラークコントロールの確認
歯垢などを除去した後、状態の確認をしながら2週間後、歯垢や歯肉細菌について2度目の検査を行い変化を確認。 - 04リスクファクターの改善
何が原因で歯周病が進行してしまうのか、その要因を調べ対策をする。例えば、歯肉が引き締まっていない箇所は患者様の磨き方の癖などを見つけ出し、ご指導、又は更なる原因の除去(深いポケット内の除去)。 - 05再検査
ステップ4で行った対策や指導が有効に働いているかを確認するために、再度検査を行う。 - 06より良いお口の環境を得るための治療
治療によって歯周病が改善すれば、定期的なメンテナンスに移る。
きちんとした治療と定期的なしっかりとしたメンテナンスを行えば歯周病は改善していきます。
メンテナンス・歯周病予防
治療によって歯周病が改善すれば、定期的なメインテナンスに移ります。歯周病はバイオフィルム感染症です。ですから、適切にプラークコントロールする事で、バイオフィルムの形成を防ぐ事ができます。
適切なブラッシング技術を身につけ、プラークを除去できれば、歯周病の進行を食い止める事ができます。
プラークコントロールは、患者様ご本人が家庭で行なう事が中心となりますが、歯周病は容易に再発してしまう病気の為、定期的に来院して頂き検査(検診)する事をお勧め致します。歯周病でお悩みの方、是非一度、ご相談下さい。

歯周病治療費
保険診療:健康保険各種取り扱い、保険診療費に準ずる。